2026.09.23
第1話 AIなら間違えないと思っていた
私が仕事にAIを取り入れ始めたとき、密かに期待していたことがありました。
それは、AIなら人間のような「うっかりミス」をしないだろう、ということです。
人間は忘れます。
一度決めたことでも、忙しければ確認を飛ばしてしまいますし、分かっていても間違えることがあります。
しかしAIは機械です。
以前に決めたルールを正確に覚え、必要なときに一つずつ確認し、いつでも同じ品質の答えを返してくれる。
私は、そう思っていました。
たとえば、お客様へのメールを作成するときには、細かなルールがあります。
お客様のお名前を最初に入れる。
その後に、
「お世話になっております、株式会社M-andの安住(ヤスズミ)です。」
と挨拶する。
購入のお問い合わせに対するメールの件名は、
「【お問い合わせ物件名】お問い合わせについて」
に統一する。
内覧をご希望の場合は、メールに【内覧希望】と返信していただく。
このように、一度ルールを決めてAIに伝えておけば、次からは当然、そのルールに沿って文章を作ってくれる。
そう考えていたのです。
ところが、実際に使い続けてみると、どうも様子が違います。
昨日まで守っていたルールを、今日は外す。
前回注意したことを、また繰り返す。
内容はほとんど合っているのに、なぜか一番大切な部分だけが抜けている。
私が想像していた「完璧な機械」とは、どうやら少し違うようでした。
そして、そこから私とAIとの長い揉め事が始まったのです。
次回へ続く。