2026.10.04
第10話 今日もAIと揉めながら
AIは、単なる道具なのでしょうか。
それとも、仕事仲間なのでしょうか。
おそらく、どちらでもあるのだと思います。
電卓や表計算ソフトとは違い、AIはこちらの考えを聞き、文章を提案し、時には意見まで返してきます。
しかし、人間の仕事仲間とは違い、気持ちや責任感があるわけではありません。
それでも、長くやり取りを続けていると、どうしても相手がいるような感覚になります。
良い文章ができれば、
「今回は良くできました!」
と声を掛けたくなります。
同じ間違いを繰り返せば、
「前にも言いましたよね?」
と問い詰めたくなります。
考えてみれば、少し不思議な関係です。
ただ、AIと揉めることは、決して無駄ではありませんでした。
私が何に違和感を持ったのか。
どこを大切にしているのか。
お客様へ、どのような言葉を届けたいのか。
AIへ説明しようとすることで、自分の考えが少しずつ明確になっていきます。
AIが間違える。
私が指摘する。
AIが理由を説明する。
その説明に私が納得できず、さらに問い詰める。
そんなやり取りを繰り返しながら、最初よりも良い文章が出来上がっていきます。
おそらく、これからも私はAIと揉めるでしょう。
そして、そのたびにAIは、原因を丁寧に説明し、改善方法を長々と話したあと、結局はこう言うのだと思います。
「申し訳ありません。以後、気を付けます」
さて、今回は本当に気を付けてくれるのでしょうか。
今日も私とAIの大冒険は続きます。
ーENDー