2026.10.09
第4話 今のルールがまだ適用されていなかった
「線引き」とは、都市計画で市街化区域と市街化調整区域を分けることです。
調査を進めると、この家は、その線引きより前に建てられていたことが分かってきました。
さらに、当時の区域指定や規制の適用関係をたどると、今回問題になっている建ぺい率・容積率の制限は、建築当時、この敷地にはまだ適用されていなかったという事情が見えてきたのです。
ここは、誤解されやすいところです。
「昔は建ぺい率という考え方がなかった」という意味ではありません。また、「線引き前の家なら、どこでも規制がなかった」という話でもありません。
この場所で、この建物が建てられた時点に、どのルールが適用されていたか。それを調べる必要があります。
家が後から大きくなったのか。
それとも、家は同じでも、後からルールが変わったのか。
見た目は同じ「現在の上限を超える建物」でも、その意味は大きく違います。
この家を見る目が、少し変わってきました。
次回へ続く。