2026.10.12
第7話 違反建築と既存不適格は大きく違う
ここで、今回の調査の中心となる二つの言葉を整理します。
一つは「違反建築」。
建てたときに守るべき基準に違反していたり、その後の増築などで違反状態になったりした建物です。必要な建築確認を受けていないなど、手続き上の違反もあります。
もう一つは「既存不適格」。
建築当時は適法だったものの、その後の法令改正や都市計画の変更などによって、現在の基準には合わなくなった状態です。
当時から守るべきルールを守っていないのか。
当時は守っていたが、後からルールが変わったのか。
ここが、大きな違いです。
今回の建物も、建ぺい率については、当時の適用関係をたどることで、違反ではなく既存不適格として整理できる方向が見えてきました。
ただし、建物のすべての問題が、それで解決するわけではありません。建ぺい率は既存不適格でも、後年の増築部分には違反がある、ということもあり得ます。
古いから違反。
確認番号があるから全部問題なし。
どちらも、簡単には言えないのです。
次回へ続く。